2004年発売から今も変わらず販売されるモデル

カメラといえばデジタルカメラが常識になっている現在ですが、そうした時代だからこそフィルム式のカメラのもつ味の良さを実感できるということも言えます。

Nikonの一眼レフカメラは最初の製品が発売されてから既に50年以上が経過していますが、2000年代に入ってからは急激にデジタル化が進みました。

「Nicon F6」が発売されたのは2004年と既にカメラ市場の大半をデジタルカメラが席巻していた時期でしたが、長年に渡りハイエンドフィルムカメラを製造してきたメーカーとして、その最高傑作として開発・販売をしたのがこの製品です。

Nikonの「F」シリーズは1959年の最初のカメラより「Nicon F6」まで脈々と受け継がれており、その間には「フォトミック」などの多くのシリーズが開発されてきました。

「Nicon F6」は前モデルの「F5」と比較してボディサイズを小型化しており、中でも高さは「F5」の149ミリから119ミリへと30ミリも縮小しています。

メーカーからも「Nicon F6」については「最新にして究極のオートフォーカス一眼レフカメラ」というキャッチフレーズをつけており、おそらくは今後大きく発展することはないだろうフィルムカメラにおいて、その最高傑作として作り上げたモデルであると言えます。

マルチコントロールバック機能でデジタルデータ化も可能

フィルムカメラの最も面倒な点は、撮影した映像をその場で確認することができないという事と、オンラインで使用するデジタルデータ化ができにくい事です。

印刷物として使用する場合でもデジタルデータとなっていないと使える場所も限られてしまいますので、フィルムでの写真撮影は本当に個人用の趣味として楽しむしかないのです。

そこで「Nicon F6」では、マルチコントロールバックという機能をつけることにより、PCなどへ撮影情報を取り込みやすくしており、デジタル一眼レフに慣れた人にも便利な仕様を実装しています。

このマルチコントロールバックという機能は「F6」以前のカメラから使用することはできたのですが、別売りで付属機器を用いなければできないようになっていました。

しかし「Nicon F6」では最初からマルチコントロールバック機能が搭載されており、平面の液晶パネルから内容を確認して記録できるようになっています。

この時の記録データでは撮影をしたシャッタースピードや絞り値、使用レンズといった撮影環境の情報も同時に記入できるようになっているのも便利な点です。

こうした仕様から考えても、「Nicon F6」は単なるフィルムカメラではなくデジタルカメラ時代のフィルムカメラというところに特化していることがうかがえます。