ミドルクラス一眼レフのハイエンドモデル

「Nicon D810A」は、Nikon初のミドルクラスのフルサイズ(FXフォーマット)として発売された「D700」の後継機の一つとして販売された「D800」のさらに後継機です。

「D800」は2012年に発売されたモデルであり、フルサイズデジタル一眼レフは比較的低価格で購入できる「D700」が登場したことで一気に市場で知名度が高まったのですが、「D800」は機能をやや高めたハイクラス製品として開発をされています。

取引価格も発売当初約33万円程度で取引されていた「D700」に対し、初期モデルである「D800/800E」は約30万円とほとんど変わらない価格帯と維持しています。

デジタルカメラは2000年代後半から急激に技術進化が起こったこともあり、一気に購入価格帯が下がったのですが、4年も遅れて発売をしたにも関わらずほとんど同じ価格で販売しているところにメーカー側の強気を感じられるでしょう。

「D800/800E」は有効画素数3630万画素と当時の一眼レフとしては最高レベルとなっており、画像処理エンジンにも当時最新式であったEXPEED3が搭載されました。

ボディサイズは「D700」と比較して一回り大きくなっていることから、小型化や機能を落とした廉価版として進化した「D600」とは大きくコンセプトが違うということが伺えます。

D810を改良した天体撮影用のモデル

「D800/800E」の後継機としてはまず最初に「D810」が2014年に発売されています。
それより約1年遅れた2015年に発売されたのが「Nicon D810A」で、こちらは天体撮影専用として開発されたモデルとなっています。

ちなみに2014年というのは皆既日食やスーパームーンといった月にまつわる天体の動きが頻発をした年であり、その翌年である2015年には流星群が連続して起こるという非常に珍しい時期となっていました。

そんな天体への関心が向いたことからユーザー拡張を狙って発売されたのが「Nicon D810A」で、実際ペルセウス座流星群やふたご座流星群などを撮影するためにこのモデルを買った人も多くいたようです。

「Nicon D810A」に搭載されているのはHa線に対応する光学フィルターで、一般的なデジタルカメラでは捉えることができない夜空のHa線という波長をキャッチすることができるようになっています。

プロの天体写真を見ると夜空が赤っぽく見えますが、これはHa線をきちんと捉えることができるカメラやレンズを使用しているからです。

他にも天体観測には欠かせない長時間露光マニュアルモードなどを簡単に使えるようになっており、初めての天体撮影にも非常に便利です。