シャッターを切る速度を変える

カメラでの撮影テクニックで「絞り」と平行して必要なスキルとされているのが「シャッター速度」です。
絞り値とシャッター速度は全く別の効果を得ることなのですが、調節をすることでどういった時の撮影に適しているかということがわかってくるとかなり撮影できる被写体の範囲が広がってきます。

シャッタースピードをコントロールすることで撮影できるものの代表として挙げられるのが星の動きの写真があります。
よく夜空を撮影した写真として星が円を描いて動いていく様子を撮影したものを見かけますが、あれなどはシャッターのスピードを数時間単位にまで遅くすることにより動きをそのまま撮影することに成功したものです。

シャッタースピードはこのように数時間にもおよぶほど遅くすることができる反面、ゼロコンマという大変に短い時間でも行うことができます。
シャッタースピードを速くすることで人の目ではとらえきれないような一瞬の風景を撮影することができます。

動きのある動物の絵を撮影するなら、どういった瞬間で画像を残したいかということを考えながらシャッタースピードを調節していくことが大事です。

高速シャッター撮影でできること

一般的に動物などの動きのある被写体を撮影するのにおすすめなのが高速シャッターによる撮影です。
高速シャッターによる撮影写真の代表的なものとしては、水滴が水面に落ちた時の水しぶきの様子を撮したものが挙げられます。

高性能のデジカメなら必ず付いているのが「絞り優先モード」と「シャッタスピード優先モード」で、どちらを選ぶかによって中心にしたい被写体の写り方が変わってきます。
絞り優先モードでは最初から撮影される範囲を小さく絞ってから撮影をするので、素早くシャッターが閉じてもしっかり背後の背景までピントを合わせて撮影をすることができます。

もう一つの「シャッタースピード優先モード」では、通常の絞りでより速くシャッターが切られるようになるので、手前にあるものに瞬間的に焦点が合うので背後がボケたような写りとなります。

動物の動きを表現する撮影方法としておすすめになるのが「シャッタスピード優先モード」の方で、より手前にいる動物をはっきりと映し出しつつ背後をうまくぼかせて被写体を目立たせることができます。

高等テクニックである「流し撮り」

もう一つマスターをしておきたいのが「流し撮り」というシャッタースピードを落とした撮影方法です。
通常シャッタースピードを落とすときには、星の流れを撮すかのように指定した時間内の動きをそのまま記録することができるようになります。

「流し撮り」とはこの動きを撮影できるという性質をよりテクニカルに利用するもので、手前で動く被写体に合わせてレンズを動かすことにより、背景だけを動きのあるものにすることができます。

よく利用されているのがスポーツの場面で、車やバイクが走行している様子は止まっているように見えるのに背景は流れる動きが再現されている写真で使われています。

これはシャッタースピードを遅めに設定しつつ被写体がレンズに入ったらその動きに合わせてカメラを移動させるという方法です。
この場合目の前で動く被写体はレンズの同じ位置にあるので止まって見えますが、背景のピントが合っていない部分は速度によって流れているかのように写ります。

かなり腕前のよいカメラマンさんでは手持ちでもそうした流し撮りができたりしますが、慣れない人がすると手ブレから全体がボケたものになってしまいます。
ですので確実に流し撮りを成功させるには三脚などを使って余計な動きにならないようにするということがポイントです。